チェッカー(checker),テープ起こし,トライアル(trial)
チェッカー(checker)
字義通り、「チェックをする人」だが、現在の翻訳業界ではnative English speaker によるリライトを「ネイティブチェック」と呼び、日本人チェッカーによるチェックを単に「チェック」と呼ぶ場合も多い。
それぞれの「チェック」の違いは2つある。一つは「翻訳内容のチェック」で、もう一つは「抜けや仕様のチェック」である。「翻訳内容のチェック」はリードトランスレータが他の翻訳者の翻訳に目を通し、「誤訳がないか」とか「技術内容が正確に伝わっているか」などをチェックする。一方「抜けや仕様のチェック」は、翻訳抜け、スペルミス、数字記号の間違い、仕様違反などを中心にチェックをする。翻訳の後工程の混乱を回避するためにも事前のチェックは大変重要である。
テープ起こし
通常、「テープ起こし」とは、音声データを文字データに書き起こすことをいい、外国語の音声起こし、反訳を行う場合は、いったん「原語」で「テープ起こし」を行った後に、日本語に翻訳を行い、納品するのが一般的。
トライアル(trial)
通常、「試験」を意味するが、翻訳業界で「トライアル」と言えば、「翻訳トライアル」のことである。
発注元のクラアントから翻訳会社へ、あるいは翻訳会社からフリーランス翻訳者へ出される合否判定のための「翻訳テスト」である。これは、無料の場合が多いが、有料の場合もある。