プレトランスレーション,プロジェクトマネージャ,ベタ打ち
プレトランスレーション
通常、Translator’s Workbench の[翻訳]コマンドを使用して、あらかじめ翻訳メモリから一致する文を自動的に翻訳文書に挿入することをいう。
これは、「100%マッチ(完全一致)」のみを挿入することもできるし、「ファジーマッチ(あいまいな一致)」まで挿入することもできる。いずれも、翻訳済みテキストの色を変えて、他と区別が付くようにするのが通例となっている。
プロジェクトマネージャ
ローカリゼーション業界を通じて翻訳業界へ導入された言葉で、1990年代半ば頃から使われるようになった。
通常、大きなプロジェクトが発生した場合には、一人のPM(プロジェクトマネージャ)が選任され、そのプロジェクトに関する予算や人事や対外折衝に関する全ての権限が与えられると同時に、そのプロジェクトに関する「品質の良し悪し」や「納期に間に合ったか」や「利益を出したか」など、全ての責任も負うこととなる。
ただし、翻訳会社によっては「コーディネーター」との違いを明確にせずに、「プロジェクトマネージャ」という言葉だけを使っていることもある。
ベタ打ち
「べた打ち」とは、翻訳後の原稿を納品する際の記載スタイルのひとつを指し、訳文を記載するファイルとして、MS WordやMS Excelなどの汎用的なテキストエディタや表計算ソフトを用い、かつ、フォントスタイルやレイアウトデザインを、原文を意識せずにシンプルに入力していく。
翻訳の納期を早める必要のある場合や、翻訳の予算が十分に確保されない場合、また訳文のレイアウトデザインをクライアント側で行う場合などに用いられる。