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翻訳メモリツール

「翻訳メモリ」とは厳密には原文と訳文のデータベースのことを指し、それを利用するソフトウェアのことを「翻訳メモリツール」と呼ぶが、現在では「翻訳メモリツール」のことを単に「翻訳メモリ」と呼ぶ場合も増えてきている。この翻訳メモリには下記の2つの主な機能がある。
(1)翻訳者によって書き起こされた翻訳を、その原文とともに、専用のデータベースに登録する。
(2)過去にデータベースに登録された翻訳を、同じまたは類似の原文が出てきたときに自動的に引用する。
これらの機能によって、「同じ文章を繰り返し翻訳する」とか「文章を手作業で複製し貼り付ける」などの単純作業が自動化でき、さらに「同じ文章や類似した文章の翻訳における表現の統一も自動化」できるため、翻訳品質向上が期待できる。
さらに近年では、「翻訳メモリツール」と「翻訳ソフト」を統合させることにより、さらに効率の良い翻訳支援環境が実用化されつつあり、代表的な翻訳メモリツールには、SDL/TRADOS, Deja Vu, Transit, Wordfast, TraToolなどがある。

翻訳メモリ

「翻訳メモリ」とは、分節または文章のペアが保存されたデータベースを指し、各原文分節は、それに対応する訳文分節と対になっている。
4つの拡張子付きのファイル「.tmw」「.mtf」「.mdf」「.iix」でワンセットになっている(英文和訳の場合は「.mwf」という拡張子付きのファイルも作られる)。翻訳メモリは、「ファイル」-「エクスポート」で、テキストファイルにエクスポートすることもできる。

翻訳チェッカー

翻訳会社の社内で、翻訳者の訳してきた内容を「ネイティブチェック」または納品前にチェックする者を「翻訳チェッカー」という。


用語集

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